キアゲハ2008キアゲハ20087月2日 ベランダのパセリにキアゲハの3齢幼虫がいるのを見つけた。 卵を産むときは山のように産んでいくから、たぶんたくさんいた中の生き残りなのだろう。天敵が多いから・・・クモ、カマキリ、狩り蜂など。 つっつくと臭角を出す。 3齢幼虫は、黒地に白い帯とオレンジ色の点々があって、鮮やかである。 7月5日 4齢になった。キアゲハは、気温が高いと一日おきに脱皮して大きくなる。 7月7日 5齢になった。 私の経験では、キアゲハの5齢幼虫は寄生虫とカマキリ以外に敵を持たない。なぜか鳥にも食われない。力が強いので、アシナガバチも撃退してしまう。 7月9日 プランターから落ちそうなところにいたので、ちょっと移動させた。 長さは50mmもないぐらいだが、太い。むっちり、ぱつぱつ。 腹脚の太さがすごい。今年はデブアオムシの当たり年かもしれない・・・。 5齢になってまだ3日目なのに、こいつはぱつぱつに成長して、早くも蛹化体勢になった。ウロウロしているところを捕まえて、カゴに入れようとしたのだが、カゴの縁で固まってしまった。縁にしがみついているので、ラップで閉じることもできず、動き出すのを待つつもりで置いたのだが、そのまま忘れてしまった。数時間後に思い出したときには、当然行方不明。 以前、室内でアゲハの幼虫が脱走して、いろいろな場所でサナギになっていたが、けっこうみんな無事だった。キアゲハもたぶん大丈夫だろう・・・クモに食われたりはしないだろうと思った。10日もすれば蝶が出てくるだろう・・・。 しかし、最近はアリが多いのが心配だ。去年はクロアゲハのサナギがアリにたかられていた。どこにいるかわからないと、そういう場合に助けられないのが困る。 いちおう探したけど見つからず、諦めていたのだが、午後10時、発見した。 こんなところにいた。いったいどこかというと・・・ 人形のドレスである。布が2枚重なっているドレス(上の布は透けている)の、2枚の間に入り込んでいたのだ。 ここは、カゴを置いたところからわずか30cmのところ。そのあたりも探したが、まさかこんなところに入り込むとは思わなかったので見逃していた。 上の布をめくって固定した。せっかく隠れていたのにかわいそう・・・ではない。その理由は、こいつを発見した理由でもある。 サナギになる準備として、幼虫は選んだ場所に体を固定する。すでに糸を吐いて玉のようにしたところに、お尻を固定している。 これから背中にかける糸(帯糸)を張る作業が始まる。今、右側に糸の端を固定している。 糸を胸脚で引っぱりながら吐き、体を反らせて左側に届くまで張る。 この反り返りがミソである。こうすると、ちょうど背中にかけるのによい長さの帯糸ができるのだ。1本の糸はやっと目に見えるぐらいの細いものだが、10往復ぐらいすると、丈夫な糸ができる。ちなみに、イモムシ毛虫が吐く糸はみんな「絹糸」で、蚕の糸と基本的に同じものである。幼虫は、食草から落ちないようにいつも絹糸を吐いて足場を作りながら歩いている。 この作業を始めるためにゴソゴソしていたので、外側の薄い布をカリカリ触る音がして、虫姫に発見されたのだった。 蛹化場所を選ぶときは、羽化したときに翅を広げるスペースがある場所を選ぶものなのだが、どう見てもここはNGである。布が糸を張る作業のジャマにさえなっている。アオムシたちの奇行はいろいろ見てきたが、これはたぶん記録を更新するおバカ行動である。 引いてます、引いてます。 糸が十分な太さになると、くぐって背中にかける。 一仕事終わり。 5枚前の写真とほとんど同じに見えるが、背中に糸がかかっている。まだ腹脚が足場についているが、やがて離して、お尻をくっつけた糸玉と帯糸だけで体を支えた状態で、脱皮してサナギになる。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|